平塚競輪開設75周年記念GⅢ「湘南ダービー」は13日、第12Rで決勝戦が争われ、郡司浩平(34=神奈川・99期)が番手捲りで優勝。今年4月の川崎記念以来、25度目のGⅢ制覇を果たした。

レースは郡司がスタートを決め、落ち着いた並びは深谷―郡司―和田―岩本―山口―松本―松岡―園田―犬伏で周回。赤板で松本―松岡―園田で上昇すると、深谷が突っ張る。そのまま深谷が全開。初手の並びのまま最終Hを通過。別線は仕掛けられず、最終B過ぎから郡司が番手捲り。G前で和田が迫るも郡司が振り切って優勝。山口が岩本をかわして3着に入った。
ラインの絆で地元エースが結果を出した。実績ある深谷が先頭で全開。S班の岩本が4番手をガッチリ固めた。盤石の布陣での優勝に郡司は「深谷さんが前を取って出させない感じでと。気持ちをくみ取りました。ライン4車だし、3人しか確定板に載れないので、深谷さんには申し訳ないけど3人で決まるように出ました。(地元ワンツーで)うれしいです」と達成感に満ちた表情を浮かべた。
これで〝地元記念〟は昨年8月の小田原から今年の川崎、今回と3連覇。さらに早くも今年4度目の記念Vで南関のエースとして躍動している。「今年ももちろんGⅠを優勝したい気持ちがある」とビッグでの活躍を誓う。続けて「今回はラインだったり、声援に助けられた。深谷さんだけではなく、南関全体に恩返しできる走りをしたい」と仲間にも感謝。エースがきっちり結果を出し、南関の結束力をさらに高める4日間だった。(渡辺 雄人)
◇郡司 浩平(ぐんじ・こうへい)1990年(平2)9月4日生まれ、神奈川県横浜市出身の34歳。市立横浜商高卒。2011年1月プロデビュー。通算成績は1119戦417勝。1㍍67、80㌔。血液型A。
◆次走 優勝した郡司浩平、2着の和田真久留、3着の山口拳矢は全員、青森全プロ記念(24、25日)。